ミャンマー最大のキリスト教少数民族カチン族について
今回はミャンマー最大のキリスト教少数民族、カチン族についてご紹介します。 カチン族は、ミャンマー北部の中国との国境にあるカチン州を中心に暮らしています。同じ地域に住むチベット・ビルマ語族に属する十数種類の異なる言語を話す民族のことをまとめてカチン人と呼ぶこともあります。 厳密に言えば、カチンとは最大のグループ(カチン族またはジンポー/ジンポー族)を指す場合と、この地域のチベット・ビルマ語を話す少数民族全体(マル族、リス族、ラシュウ族などを含む)を指す場合とがあります。正確なカチン人の人口は不明ですが、ミャンマー国内には100万人近くのカチン人がいるとされています。 カチン族はチン族と同様、ミャンマー最大のキリスト教少数民族です。一般にカチン族の3分の2から90%がキリスト教徒で、その他は精霊信仰や仏教徒であると言われています。 歴史的背景 カチン族はチベット高原の祖先の土地から中国南部の雲南省を経て、15世紀から16世紀にかけて徐々に南下し、後にビルマとなる北部地域に到着したと考えられており、カチン族は比較的新しい民族となります。 この東南アジア


近くて遠いアジア。アジア最後のフロンティア、ミャンマーのことをもっと知りたい
激動の21世紀を生きるミャンマー。ニュースで見る光景は、私たちの現実からかけ離れた遠い国の出来事にも思えますが、実際はどんな国で、どんな人々が暮らしているのでしょうか。今回は、食やカルチャー、観光など身近なテーマから、歴史や宗教、政治問題まで、ミャンマーについて多角的に紹介します