蓮糸の一大生産地であるインレー湖の玄関口「ニャウンシュエ」の紹介
ミャンマーには美しい寺院や古都など多くの魅力的な観光スポットがありますが、今回はミャンマー有数の観光地であり、蓮糸の一大産地でもあるインレー湖への玄関口「ニャウンシュエ」を紹介します。
目次
ニャウンシュエまでの行き方
ニャウンシュエは、ミャンマー東部のシャン州にあります。ミャンマーの観光地であるインレー湖の北側2、3kmの位置にあり、この街が観光の拠点にもなっています。
ヤンゴンからニャウンシュエまでの移動手段は、飛行機・バス・鉄道。
飛行機を利用する場合は、より快適に短時間で行くことができます。
ヘーホー(Heho)空港行きに乗り、ニャウンシュエまではタクシーで30分程度で到着。
バスを利用する場合は、夕方にバス乗り場からバスに乗車し、翌朝の早朝にニャウンシュエの近くに到着。
所要時間は約10時間で、値段は飛行機の1/4程度です。
鉄道を利用する場合は、到着までの所要時間が29時間と長丁場。お昼頃に出発し、翌日の夕方に到着。
ニャウンシュエの気候
ニャウンシュエの気候は、高温多湿なヤンゴンに比べ、1年を通して乾燥した気候で過ごしやすい気温が続きます。
標高900mにもなる山岳地帯に位置しているため、夏の暑さも厳しくなく、11月〜2月は肌寒いほど。
また、1日の寒暖差がはげしく、早朝に20℃を下回ったと思えば、日中はカンカン照りで30℃に達するなんてことも。
ニャウンシュエの観光地としての魅力
ニャウンシュエはミャンマー有数の観光地である「インレー湖」の観光拠点となっています。
インレー湖観光は、エンジン付きの船で寺院や市場を周遊したり、水上村で伝統工芸を購入することもできます。
湖のボートツアーは希望によってアレンジすることも可能。広大で美しいインレー湖は、時間が経つのを忘れてしまうほどの美しい景色が広がっています。
インレー湖の観光客は年々増加していて、ニャウンシュエには観光客のためのホテルやゲストハウス、レストランなどが数多く点在しています。
リゾートホテルや高級レストランも増加中。美しいインレー湖を一望できる湖上のホテルや美味しいミャンマー料理を堪能できるレストランもこの町の魅力の一つ。
また、ニャウンシュエからはカックー遺跡に行くこともできます。
ニャウンシュエから車で2時間ほどの場所にある カックー遺跡は、2000を超える仏塔が建てられています。
風が吹くと仏塔の上部にある金の飾りがキレイな音を奏でます。その音色を聞きながら仏塔の間を潜り抜けると、そこはまるで別世界のよう。
現地ではどんな人がどんな暮らしをしているのか
インレー湖周辺には、独自の生活習慣や文化を持つ少数民族たちが住んでいます。水上生活をしているインダー族という少数民族は、湖上に高床式の家を建て、市場や学校、病院など、どこへ行くにも船で湖を渡って行きます。主に、漁や湖上の浮き畑で農業をしながら生活をしています。
インダ―族がインレー湖で水上生活をするようになった経緯
インレー湖で水上生活をしているインダ―族は、元々はこの場所に住んでいたわけではありません。
昔々に、ミャンマーの南の海岸地域に住んでいた人々を、バガンの王が兵士としてインレー湖のあるシャン州に連れてきたそうです。以前は、海の水とともに生活していた人々が、今度は湖の水とともに生活するようになり、インレー湖の水上で暮らすようになったと言われています。
ニャウンシュエのオススメ料理
ニャウンシュエで食べられるオススメの料理といえば『シャン麺』です。シャン麺とはその名のとおり、シャン州で食べられる麺料理のこと。
ミャンマー料理といえば油っこいものが多いのですが、このシャン麺はお米からできたモチモチの麺と、醤油味のようなあっさりとしたスープが特徴です。(スープなしもあります。)
他にはミャンマー料理の代表である、ミャンマーカレーも食べてみてください。『油戻し煮』と呼ばれる調理法で作られ、日本のカレーとは全く違う見た目で、具材が油に浸っています。肉・魚・野菜など種類も豊富で、食べていくとその味わい深さがクセになります。
インレー湖と蓮の花
インレー湖はその面積が43.5㎢もある広大な湖。ミャンマー語でインレー湖は、「イン」が湖、レーが「4つ」という意味。昔々は4つに分かれていた湖を、鬼が1つの大きな湖にしたという逸話も残っています。
そんな広くて美しい湖に、蓮の花が咲いている風景は心が洗われるよう。蓮の花は仏教を象徴する花でもあり、ミャンマーでも特別に愛されている花なのです。
まとめ
いかがでしたか。
ニャウンシュエは日本ではまだまだあまり知られていませんが、町全体が素朴な雰囲気で、ミャンマーの他の場所とは一味違った魅力があります。
観光というと少ない時間の中にいろいろと詰め込んでしまいがちになりますが、素朴な雰囲気と、美しい風景の中に身を置き、心をリセットするようなニャウンシュエへの旅もおすすめです。
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