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新商品のタネを探しに台湾へ

先日、新商品の候補になるものがないかと思い、台湾に出張に行きました。

元々は台湾の原住民族に興味を持ったのがきっかけ。実際はどのようなものなのかちょっと見てきました。

今回行ったのは台湾中部、台中からバスで約2時間、日月潭近くにある九族文化村。ここでは台湾の原住民族16部族の生活や文化を紹介しています。

台湾で原住民族ってあまりピンと来なかったので、ちょっと調べてみました。

 

台湾の原住民族の歴史

以前は台湾には原住民族だけが暮らしていたが、17世紀以降様々な国がこの地に来るようになり、17世紀後半には多数の漢民族が移り住むことになり、ほとんどの原住民族は山岳地に移動することになる。

日清戦争後の1895年から第二次世界大戦後の1945年までの日本統治時代、その後の中国でも続く同化政策は、原住民族の伝統や文化に大きな影響を与えた。その後は目覚ましい経済発展もあり、原住民族の若者は都会を目指すようになり過疎化が進むようになる。

しかし1980年代になると、原住民族の間で、自らのルーツを忘れてはいけないという機運が広がり、原住民族の権利・自由の回復運動が始まった。有名人の中にも自分は原住民族出身である、という自分のルーツを前面に押し出す人も出てきている。

2000年代になると、以前は同じ民族と思われていたものも文化・言葉による分類が進み、現在では16の民族が認定されている。

 

霧社事件

日本の統治時代、日本政府は原住民族の居住区を藩地として統治していた。1930年その居住区の一つ『霧社』に住む原住民族のうち約300名が蜂起し、その霧社に入植者として来ていた日本人227名のうち134名を殺害、26名に重傷を負わせた。

蜂起の原因は様々言われるが、先祖代々の土地を奪われまた性急な同化政策によりアイデンティティーも奪われた原住民族による民族の抵抗戦争であると思われる。

 

ということで見てきました。

実際に行ってみると、テーマパークが併設されていたり(テーマパークの一区画が民族の文化を紹介する場所)、完全に観光地化されていたので拍子抜けしましたが、実際の生活が体験できるワークショップがあったり、伝統の踊りが鑑賞できたり、民族のデザインをモチーフにした製品が売っていたりと、なかなか楽しいところでした。

 

最後に、台湾滞在中は住民に猫がいる部屋に泊まっていたので、その写真を。

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