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プラスチック問題を解決してくれる?レジ袋を食べるイモムシ。プラスチックに変わる新しい繊維も調べてみました。


最近あるプロジェクトのために繊維について調べていました。

今まで使っていなかった植物からとれる繊維だったり、キノコから採れる繊維。紙でできたレインコートもあるらしい。

ところで、最近のニュースでレジ袋を食べるイモムシが確認された、というものがありました。今社会の流れとして石油由来の製品を減らそうという動きが大きくなっていますが、そういえばなんでかってことは知りませんでした。ということでちょっとリサーチ。


目次

 

レジ袋を食べるイモムシ

まずこのレジ袋を食べるイモムシを確認というニュースなんですが、何がすごいのか。

主にレジ袋に使われているのはポリエチレン。このポリエチレンは難分解性のプラスチックで、通常自然環境の中で分解されるのは100年~400年かかるとのこと。このことからポリエチレンのごみは環境破壊の原因として問題となっている。それがこのイモムシはそれよりはるかに速い速度で分解していたことから、どのような作用によって分解されているかを調べれば、ポリエチレンの新しい分解処理技術につながるのではないか、とのこと。

 

プラスチックが引き起こす環境問題

プラスチックは今では私たちの生活に無くてはならないものになっていますが、その一方でごみになったプラスチックは分解されずに自然のサイクルから外れてしまいます。また燃やすこともできますが、原料は石油であるため燃えた後に生じる二酸化炭素が地球温暖化の原因になってしまいます。

新しいポリエチレンの分解処理技術が進めば、ごみとしてただ埋められるプラスチックが減ったり、燃やす必要が無くなるかも、しれませんね。

 

プラスチックを食べる

他にもプラスチックは問題になっていて、それは私たちがプラスチックを食べている、ということ。どういうことかというと、海に廃棄されたプラスチックが最終的に私たちの口に入るということです。

専門家によると、既に1億6500トンのプラスチックが海のごみになっているそうで、2020年にはそれが4倍ほどになるらしい。それがだんだん壊れて小さくなっていったものや、もともと化粧品などに含まれているが水中に混じっていく。(このようにして目に見えないほど小さくなったプラスチックをマイクロプラスチックと呼ぶそうです。)その小さくなったプラスチックをプランクトンや魚が体内に取り込んでいく。この時に石油や殺虫剤の成分であるDDTという有害物質も一緒に取り込んでいく。そのようにして汚染された魚を最終的に私たちが食べる、ということです。

人口の増加、経済の発展によってますますプラスチックの消費量は増えると考えられていますから、もしかすると天然の魚介類を食べられなくなってしまう未来が来るかもしれません。

 

日本のごみの焼却量

環境省が発表したデータによると、日本人一人が排出するごみの量(ごみの焼却量)は年間320㎏で世界第一位。ちなみに第二位はフランスで180㎏、第三位はドイツで140㎏、第四位がアメリカで100㎏。

なぜ日本がこれほどまでにごみの排出量が多いかというと、その最大の理由はプラスチック容器包装だということです。今でこそ一部のスーパー等ではレジ袋が有料になったりしていますが、まだまだプラスチックの袋は至る所に溢れています。これを少しでも減らしていくためには、私たち消費者が少しづつ行動を変えていく必要があるのかもしれません。

 

新しい素材

最後に私が最近見た、新しい素材やその素材を使った製品等見てみます。

・竹の繊維やコーンスターチなどを使ったテーブルウェア。一般的な食器と同じように繰り返し使えるけど、「土に埋めると自然へと還る」という、エコフレンドリーなアイテム。

・同じく竹の繊維を使った肌着。オーガニック製品なので肌が敏感な方でも安心して使えます。

・紙でできたレインコート。プラスチックが優れている一つの理由が防水性ですが、それを紙で実現したもの。(値段の問題はありますが。)

・パイナップルやヤシの葉から作った繊維。今まで捨てられるだけだったものから作ることは環境保護にもつながります。

・きのこから作った繊維。なんと、きのこからも繊維が作れるそうです。どういう性質があるのでしょうか。

石油由来の素材を少なくしていこうという動きは、環境保護の観点からも素晴らしいことだと思います。一方その動きを待つだけでなく、私たちも毎日の生活の中でできるだけゴミを減らす努力が必要だと思います。

終わり。

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